目線と嘘の心理|あなた目線で左右上横下を見ながら考えて話す意味
人の目線の向きには、その時考えていることの傾向によって、一定の方向性を持つことがわかっています。
この法則を理解することによって、相手の目線から『今、頭の中に浮かべているイメージ』を判断することができます。
例えば、「情景を思い浮かべている」「音を聞いている」「肌感覚で感じている」など
こういった目線から得た情報をもとに、相手に伝わりやすい話し方が分かったり、話の内容と目線の向きから矛盾や違和感を感じ取れたりと、使い方次第で会話や交渉に役立てることができます。
それでは、それぞれの目線の向きの意味を解説していきましょう。
目線の心理|左右上横下を見ている人の考え・意味
それぞれの視線について、簡単な解説図がこちらになります。
それでは、次に一つ一つ解説していきます。
あなた目線で「視線が左上」を見ながら話す人の考え−空想情景
自分が体験したことのないことを想像しています。
「この車で景色を見ながら走ったら気持ちがいいと思いませんか?」
こういった質問をした時に、相手があなたから見て「左上」に視線を向けていたら、自分が車に乗っているところを想像しているでしょう。
また、嘘をつくことは想像することなので、相手はあなた目線で「左上」を見るということになります。
あなた目線で「視線が左横」を見る人の考え−空想音
自分が今まで聞いたことのない音を想像しています。
「この車のエンジンはとても力強い重低音が出ますよ」
こんな風に言った時に、相手があなたから見て「左横」に視線を向けていたら、エンジン音や走行音を考えているでしょう。
恋愛場面で、相手があなた目線で「左横」を見た場合、あなたと恋愛関係になった時に一緒に聞く音楽やあなたの言葉を想像しています。
あなた目線で「視線が左下」を見ている人の考え−肉体感覚
痛覚・肌触りなど、肉体的な感覚を思い浮かべています。
「この車のシートはレザー製で、座り心地や肌触りが抜群ですよ」
こう紹介した時に相手があなたから見て「左下」に視線を向けていたら、シートに座った時の感覚などを創造しているでしょう。
この時には、実際に商品に触ってもらったり、使ってもらうと良いかもしれません。
あなた目線で「視線が右上」を見ながら話す意味−過去情景
これまで経験したことや、見た光景などを思い出しています。
「あなたが昨日着ていた服の色はなんですか」
こういった質問をした時に、相手があなたから見て「右上」に視線を向けていたら、その人は昨日着ていた服を思い出そうとしているでしょう。
あなた目線で「視線が右横」を見ながら考えている意味−過去音
音楽や声をはじめ、聴覚にまつわる印象を思い浮かべています。
「あなたの好きな歌を思い浮かべてください」
こう言った時に相手があなたから見て「右横」に視線を向けていたら、これまで聴いたことのある自分の好きな歌を思い出そうとしているでしょう。
あなた目線で「視線が右下」に向いている人の心理−内部対話
知識にアクセスした思考状態にあり、自分の中で深く考えている状態です。
「いったいどういうつもりなんですか」
こういった質問をした時に、相手があなたから見て「右下」に視線を向けていたら、その人は質問の答えをじっくり考えているでしょう。
その時は、考えがまとまるまで(視線が右下から動くまで)そっとしておきましょう。
いつも右下に視線が向く人は、物事を深く掘り下げて考えるタイプといえます。
視線の向きから考えを判断する際の注意点
ここで解説した目線の心理が当てはまる度合いは大変高いですが、例外もあることを知っておいてください。
例えば、左利きの人の半数を含む少数の人が、ここで解説した左右の動きにおいて逆の動きをすることがあります。
また、左利きでなくとも、この図式に当てはまらない人もいます。
しかし、そういった例外的な人であっても、その人ごとの一貫した動き・反応があります。
例えば、誰かが視覚的に思い浮かべる際、上ではなく下を見て思い浮かべるなら、その人は視覚的イメージをする時、いつも下を見るでしょう。
それさえ分かっていればいいのです。
例外的な話をしましたが、その人ごとの一貫した動き・特徴を把握することは人の心理を読み取る中で大変重要であり、基本的なことです。
目線の心理から人の考えを読み取って見る
「目線の心理」いかがでしたか?
私たちは普段から、人と会話する時には目を見て話すように教えられてきました。
つまり、この『目線方向と思考の法則』を知っていれば、あなたはごく自然に人の考えを推測することができるということです。
目線の心理だけでなんでもわかるようになる訳ではありません。
あまり難しく考えず「少し意識してみよう」といった感覚で、気軽に試してみてください。
実際にやってみると、多くの人が思ったより目を動かしている事を感じると思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
「目線の心理」でした。
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