聞く耳を持たない理由、話を聞いてくれない人への接し方・対処法【相談者Y様】

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「この人には私の言葉が響かない…。」
「どうしたらわかってくれるの?」

こんな思いを抱えてはいませんか?

最近このようなご相談を頂きました。

文章からも、葛藤や諦めきれない想いが伝わってきます。
それゆえに、少し視野が狭まってしまっているようにも感じられました。

このまま精神衛生が改善されなければ、日常的にストレスを感じながら生活するようになる恐れがあります。

  1. 1.相手の行動に対して問題を感じている
  2. 2.「相手にこうなってほしい」という自分の気持ちで、相手に『どこまで求めるか・どれだけ付き合えるか』
  3. 3.なぜ改善されないのか
  4. 4.お互いをどう見ているのか
  5. 5.どうすれば相手が変わるのかわからない

なぜ聞く耳を持たないのか、「改善されない理由」を知るために

こうした問題を解決しようとする時に大事にすべきことは、自分の気持ちと相手のことを正しく認識することです。

そこで、今回の相談への返答として、問題と関係する「自分の気持ち・相手のこと・お互いの関係性」についての考え方を提示できたらと思います。

上記の5つのポイントを押さえながら、相談内容を心理学の視点から分析し、
相談者の方が「これからどうすることができるのか」を一緒に考えていきたいと思います。

長文のため記事を3回に分けています。

以下、相談者=Sさん、改善を求める相手=Kさん
として話を進めていきます。

初めて読む方はノートとペンを用意し、実際に書き出してみることをオススメします。
また、本記事を
一つ一つ読み進めるにつれて、あなたの中で問題の解決方法が形になっていくはずです。
どうぞ読み飛ばさず、ご自身のために取り組んでみてください。

聞く耳を持たない人と向き合うために

まずはじめに考えていくことは、自分(Sさん)自身についてです。

相談内容からも、Sさんは「自分がKさんにどのように見られているか」「なぜそうなってしまったのか」ということを冷静に考えるだけの余裕があることがわかります。

また、こうして問題について自分から調べたり、相談のメッセージを送られるだけの意欲と強い意志を感じられることから、

Sさんの意識は、問題解決に対して前向きで良い状態にあると受け取れます。

それでは、Sさんが「なぜこの問題を解決したいのか」を考えてみましょう。

聞く耳を持たない人・改善されない問題について

  1. こうしてほしいと言う側に発言力が無い場合どうすれば良いのでしょうか。
  2. 相手の行動も一般的に礼節を欠くとされるものばかりなので、正す意味でもどうにかしたいのです。

1.Kさんの言動によってSさんが不利益を被る、またはネガティブな気持ちになる→「自分のための動機」
2.Kさんが別の場で不評をかってしまう→「相手のためを想った自分のための動機」

ここでのポイントは、どちらも自分の中にある気持ちで、自分のための感情だということです。
これを認識できていないと、

「私はこんなにあなたのことを思って言っているのに」
「あなたのためにしてるのに、どうして応えてくれないの」
「なんでわかってくれないの」

と、実際の問題以外のところにまで不満を感じてしまいます。

聞く耳を持たない人への不満

今回の件を例として考えるなら、

”Kさんが別の場で不評をかってしまう”というのは

→Kさんが他の人から悪く言われるのを自分が聞きたくない、自分が感じている問題を放っておいて、いつかKさんが苦しんでしまう可能性を自分が考えたくない、Kさんが他の人に失礼なことをするのを自分が見たくないということでしょう。

→つまり「自分のために解決したい」、自分から生じた動機だと言えます。

この認識のもと、改めて自分がどうしてその問題を解決したいのか考えてみてください。

自分(Sさん)は相手(Kさん)にどう見られていて、どんな状況で、なにをされて、どう感じたのか。
相手(Kさん)をどう見ているかなどをノートに書き出して思考を”見える化”しましょう。
これでポイントがボヤけず、忘れずに問題をわかりやすく整理することができます。

  1. ”相手の行動に対して問題を感じている”
    自分はその問題をどう考えているのか、しっかり認識しましょう。

話を聞いてくれない人への接し方

しかしながら、突き詰めるとそれも押し付けになると思うので、どこまで付き合いきるかの判断に困っています。

そして、Sさんは「相手に変わってほしいのは自分がそうしたいから」という認識を持っているように感じます。

であれば、「相手のために」という考えは捨て、”自分のためにどこまでできるか”と考えてみましょう。
こう考えることで、自分の中だけに基準を置くことができるので、判断しやすくなるはずです。

  • 自分のためにここまでならできる。
  • これ以上は自分が耐えられるストレスを超えるからできない。

自分というのも、日々の生活の中で良いこと悪いこと、ストレスや心の余裕などによって常に変化します。
”どんな時にはどこまでできるか”、”どんな時にはできないか”、余計なフィルターを排除して、今の自分と相談しながら柔軟に判断していきましょう。

  1. ”「相手にこうなってほしい」という自分の気持ちで、相手に『どこまで求めるか・どれだけ付き合えるか』”
    動機を自分の中に置いて、自分の許容と限界を設定しましょう。

自分のできる限界と状況への余裕

話を聞いてくれない人への対処法

危機感で言えば、突き放しも有効かと存じますが、自らの価値観に従っているはずなのに非常に心苦しく、突き放しきれません。

この対応は間違っていません。

Sさんにとって、突き放すことがKさんの問題行動の改善に繋がると確信ができていないからです。

恐らくSさんは、突き放すことによってKさんとの関係、または状況が悪化してしまうかもしれないと不安なのではないでしょうか。

そうした心理状態での行動はあまり良い結果にならないことが多いです。

それなら、Sさんがより納得できる解決方法を探すべきです。

自分が納得できる関わり方はどんなものなのか、一度考えてみましょう。


”自分の気持ちを認識する”のはこれで以上になります。

お疲れ様でした。

本記事でやったことは『相手と問題に向き合うための自分の整理』です。

今回使ったノートは引き続き必要になるので残しておいてください。

次は「話を聞いてくれない人」に注目します

話を聞いてくれない・言ったことが改善されない”相手”に焦点を当てて考えていきます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
引き続き読んで頂けますと幸いです。

それでは『第2部』

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