別れた後、恋人を忘れられない人必見。失恋から立ち直る恋愛心理学
あなたには、別れた後にも忘れられない人がいますか?
「失恋してしまったけれど、好きな人のことが忘れられない……」そんな辛い過去を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
新しい恋に前向きになりたいのに、辛い失恋を思い出して前に進めない。
ふとした瞬間、失恋を思い出して、トラウマのようになっている。
今回はそんなあなたに向けて、忘れられない失恋を乗り越える心理メカニズムをご紹介します。
いつまでも失恋を忘れられない恋愛心理とは?
もう終わったはずの恋愛なのに、特定の恋に執着してしまう……。
実はこの心理は、以外とわかりやすいものです。
人間には悲しい、楽しい、辛いなど、さまざまな感情が入り混じっている記憶を『楽しかった記憶』として美化する癖があります。
「こうしておけばよかった。彼と結婚したかったのに。わがままをいいすぎてしまった……」
と、失恋に対してたくさんの後悔があればあるほど、その記憶を美しいものとして思い出そうとしてしまうのです。
恋愛以外にも共通する「忘れられない」心理
この心理現象は恋愛だけでなく、すべての『記憶』に共通する部分といえます。
たとえば、お年寄りが「若い頃はよかった」と口にするのも、これと同じ心理にあるのです。
とくに恋愛となると、相手は特別な存在。
好きという気持ちが入り組み、客観的に過去を分析するより「好き」という気持ちばかり募ってしまいます。
好きな人との思い出は、美しいものであってほしいですよね。
だからこそ、どんなに辛い恋愛であっても、いわゆる『ダメ男・ダメ女』との恋愛であっても、辛い気持ちの原因を分析するよりも「美しい思い出であってほしい」という感情が先立ってしまうのです。
美しい恋愛であってほしかったという願望が、失恋を美化して思い出してしまう。
これこそ失恋を忘れられないメカニズムなのです。
忘れられない失恋から立ち直る方法
終わってしまった恋愛なのに思い出してしまう、美化しようとしてしまう。
この思考回路を変えることができれば、あなたは失恋を忘れることができます。
では、そのためにどうすればいいのでしょうか?
ここでは、失恋を忘れて新しい恋へ踏み出すための方法を3つ紹介します。
1.忘れられない事は無理に忘れようとしなくていい
失恋を忘れる=恋人との思い出を消去するという意味ではありません。
ここでいう「忘れる」は、失恋を思い出して悲しくなったり、新しい恋に前向きになれなかったりする状態から脱却するという意味です。
失恋のことを思い出すたび「早く忘れなきゃ……」と、無理に忘れようとしてはいませんか?
忘れよう、忘れようとすればするほど、脳はその記憶を取り出してしまいます。
なぜなら本能的に危険を回避する性質をもっているからです。
ネガティブな感情に結びついている記憶は危険を回避するために、脳から定期的に取り出されます。
「もう二度と、同じ危険に晒されないように」と脳がおせっかいをしているのです。
忘れなきゃというストレスが倍増したり、このような場面に遭遇しないようにと脳が定期的に引っ張りだしてきたりするので、無理に忘れようと思わなくても大丈夫。
無理に忘れようとするからこそ、思い出す工程にストレスを感じてしまうのです。
まずは思い出してしまう自分を認めてあげてください。
受け入れてあげてください。
悲しい失恋を「忘れよう」としているときこそ、忘れることは不可能なのですから。
2.感情を置いて、客観的に分析しよう
失恋を思い出したときは、思い出してしまったことを自分で認めること。
そして、自分にとって何が悲しかったのか?何かを脅かされたのか考えてみましょう。
浮気をされて悲しかったのか?
気持ちが伝わらなくて悔しかったのか?
いろんな感情があるはずです。
そして、どうすればそういった状況にならないのか、具体的に考えてみてください。
たとえば、浮気をされて悲しかったのなら、もう浮気をするような人とは付き合わないのが具体的な解決策ですよね。
悲しい失恋を思い出したとき、思い出したときの感情も肉付けされて脳に上書き保存されます。
悲しいと思っている記憶を思い出して、また悲しいという感情を上書き保存してしまうと、その思い出の辛さも倍増してしまいますよね。
思い出してしまった記憶を、客観的に捉えて分析してみてください。
このとき、悲しい、辛い、悔しいという気持ちを一旦置いておきましょう。
ドラマや映画を見ているような感覚と同じです。
記憶を客観的に分析することで、「辛い経験」がこれからの人生において「生きる知恵」と変化します。
忘れたい記憶こそ、とことん向き合う。とことん考える。
感情論ではなく、論理的に捉えることで、あなたはトラウマを乗り越えることができるのです。
3.ノートに書き出して、感情をまとめよう
まだ、論理的に捉えることができないのなら、あなたの心のなかにある感情をノートに書き出してみましょう。
何が悲しかったのか?
何が辛かったのか?
ノートに書き出し、言語化してみましょう。
このとき、当てはまる感情をしっかり見つけてください。
たとえば「浮気をされて悲しかった」のならば、
『浮気をされて悲しかった→裏切られた気持ちになった50%:悔しかった50%』
こんなふうに、当てはまる感情とその割合を書いてみましょう。
辛い出来事に言葉と数字を当てはめることで、悲しい失恋を一刻も早く忘れる近道となります。
失恋から立ち直る方法まとめー人間は必ず『飽きるとき』がくる
あなたの周りにも、辛くて悲しい出来事を乗り越えられた人がいるでしょう。
「どうしてあの人は、忘れることができたのだろうか?」と不思議に思うかもしれません。
しかし、これは忘れたというより『飽きがきた』だけなのです。
強さや弱さは関係ありません。
どんなに悲しい失恋でも、いつかは考えること、思い出すことに飽きがきます。
これこそ、忘れられない失恋を乗り越えるメカニズムなのです。
一刻も早く忘れたいのであれば、とことん記憶に向き合ってください。
今日紹介した方法が、あなたの『忘れられない』を解消する近道となりますように。
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